はじめまして!
RINNmamaのブログにようこそ!
RINNmamaのブログを見ていただいて とてもうれしく思います。
シングルマザー歴20年以上 50代という時が流れました。
これから、母のことばでこどもは育つ! についてお話を始めます。
こどもにとってのことばは、声をもったことばです。
できれば、お母さんの声で教えたいものです。
こどもとことばについて、いろいろな角度から考えたものです。
母のことばでこどもは育つ
1 母のことばでこどもは育つ
2 まず「区別」にきづかせること
3 大切にしたい心の母乳
4 こどもがことば遅れになるわけ
5 よそ行きのことばも教えていますか
1 母のことばでこどもは育つ
われわれ日本人は、島国に住んでいて、同じことばを使って生きてきました。
それを当たり前のように思っています。
たとえば、こどもは、母のことばで育てる、というようなことを聞いたこともない人が、たくさんあります。
フランス人の父親とイギリス人の母親の間に生まれたこどもは、英語で育てるのが常道なのです。
英語で、自分の国のことばを、マザー・タンクと言いますが、「母のことば」という意味で、こどもは母のことばで育てよ、という考えです。
ことばは、こどもの教育にとってきわめて大切なことです。
2 まず「区別」に気づかせること
学力が早く上達する人のことを語学の才能があるなどと言いますが、人と違ったとくべつな能力があるだけではなくて、ただ、ほんのちょっとした注意力の違いです。
この違いをしっかり心にとめるような注意力がないと、新しいことばを覚えるのに苦労し、しかも、あまり能率があがりません。
ほんのちょっとのところの違いですが、それがモノをいうのが、ことばです。
ことばは記号です。
記号は似たような形をしていて、すこしずつ違っていて、その違いで、意味の差を伝えようとしています。
ただ、丸暗記をするだけではいけません。
記号の小さな差異に心の目を向ける訓練、これがことばの教育にたいへん重要です。
ネコと茶わん、茶わんとおハシの違いは大きな違いです。
それでまず、そういう大差がわかるようにします。
そうすれば、いろいろな茶わんを見せると、それがどれも茶わんであることがわかるはずです。
部屋の中、あちこちへ茶わんを置いておいて、これを一カ所に集めさせてみます。
これができたら、茶わんというものがどういうものか、大きな共通点がわかったことになり、「大同」が理解できたことになります。
また、同じ茶わんでも、五つある中のひとつが別の形をしている場合、それをほかの茶わんから区別することができるようになったとき、「小異」弁別の能力がついたことになります。
文字が、ネコの絵とは違うことはわかります。
「の」も「め」もどちらも文字であることも理解します。
「大同」はわかりますが、まだ、「の」と「め」の区別はつかないのです。
ことばの学習が始められるようになるには「大同」がわかるだけでは不充分です。
「小異」を見分けることが必要になります。
それは、ことばの学習を通じてでもできないことはありませんが、事前に遊戯などでしておけば、ことばの勉強がずいぶんうまくいきます。
まず、「大同」、そして、「小異」を弁別する能力をつけるようにしたいものです。
それが、よくできないうちに、文字を教えても、注意力が不足していますから、うまくいかない、こどももイヤになってしまいます。
具体例
某幼稚園では、こどもの名前のゴム印をつくっているそうです。
そして、三歳の二学期になると、「この中から、あなたの名前をさがして、お手紙にハンコを押してください。」といったことをいうのです。
すると、こどもは、ゆりこちゃんとゆきこちゃんの区別がつかないのです。
「ゆ」が同じであることはわかったのですから、「大同」はつかんでいるのですが、その下にある「り」と「き」に注意がおよびませんから、違ったのを選んでしまいます。
「小異」にはまだ目を向けるゆとりがないのでしょう。
こういう遊びを通じて、「ゆりこちゃん」と「ゆきこちゃん」が違うのだということを自然にわからせてくれます。
これは、知能の発達の上からもたいへん大切なことです。
五歳になると、お盆にひとりずつ名前を書いておきます。
お当番さんは、その名前を見ながらお盆を配ってあげるのです。
わからなければ、いつでも先生が教えてくれます。
これは○○ちゃん、これは○○ちゃんといっているうちに、興味をもってしているうちに、名前も自然に覚えてしまいます。
「大同」「小異」を目で区別できるようにしておけば、あとのことばの勉強は自然にのびます。
3 大切にしたい心の母乳
「はじめのことば」の先生になるお母さんは、赤ちゃんにたえず語りかけてあげてくだい。
とにかく、なるべく多く同じことばを何度でも繰り返すことが、赤ちゃんの発育に大切なことです。
アメリカで、ことばにならないことばのことを「ボディーランゲージ」といいますが、赤ちゃんは、体ではちゃんと反応をしているのです。
お母さんが語りかけをまったくしないようだと、赤ちゃんは反応するきっかけがなく、だんだん自閉的になります。
ことばだけではなく、外界への正常な関心も育たなくて、自分の殻にとじこもるようになってしまいます。
なるべく、多く、語りかけてあげるようにしなくてはなりません。
テレビを見せて、おとなしくしているから助かる、などと喜んでいるのはきわめて危険です。
親子のコミュニケーションが不足すれば、こどもの人間らしい発育は望めません。
母乳をあげるのが大切なのと同じくらい、ことばという「心の母乳」をあげる必要があります。
4 こどもがことば遅れになるわけ
親が、こどもの先まわりをしてこどもにことばをつかう機会を与えていないからです。
親には、こどもの表情などでわかってしまうから、だめなのです。
こどもが、「あっ」というだけで、お母さんが、「ああ、お水ね」とか「あっ、これイヤなのね」と感じとってしまいますと、お母さんがいい介護人のようになってしまいます。とてもことばの訓練どころではありません。
ことばは、自分のことを相手に伝えようとする努力で、その努力をしなくても伝わるのなら、こどもは、なにも好んでことばを覚えようとしないでしょう。
こどもは、以心伝心的に毎日をすごしていることになります。
いちばんいいのは、大人が話しかけているよりも、こども同士、ともだち同士が自然にやりとりをすることです。
こどもは、ことばにしてもなかなか思ったことがいえません。
言おうとすることが、すぐにでてこないのです。
外国語を習うときのことを考えてみても、ことばを覚えるのがいかにたいへんか見当がつきますが、こどものことばは、大きくなってからの外国語の学習よりはるかにたいへんなのです。
こどもはこども同士で遊ぶーーーーこれがいちばんの教育です。
5 よそ行きのことばも教えていますか
イギリスの教育社会学の専門家で、「バーンスタイン」という方がいます。
こどもの言語について、有名な説を提出しました。
バーンスタインは、まず、ことばを二つに分けます。
親しい人たちの間のくだけた言い方と、公式の場の改まったことばです。
そして、こどもの知的能力は、この改まったことばをどれくらい身につけているかによって決まる、と考えました。
くだけたことばのわからないこどもは、ほとんどありませんが、よそ行きのことばは、家庭ではあまり練習する機会がありません。
オトギ話が改まったことばの教育として役立つのは、いくらかよそ行きのいい方をしているからです。
ふだんと違ったことばを聞かせるのは、オトギ話をするときでもないとなかなかないのは実際でしょう。
ものごとをはしおらないで、じっくり話すようにすれば、たいていよそ行きのことばになっています。
お母さんが、こどもに話すのを改まったいい方のできることが、こどもの知能のはたらきとたいへん大きな関係をもっているそうです。
もっともっとことばを大切にする必要があります。
こどものことばについて、関心のある方々にいくらかでも参考になれば幸いです。
こらからもこのような気持ちで向き合っていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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