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夏の代表的な果物のスイカは水分豊富な夏の風物詩で、色も形も様々で選ぶのも楽しいですね。最近では、黄色い果肉のクリームスイカや種無しスイカなど、種類も豊富にあります。90%以上と水分が多く、甘味豊かでシャリシャリとした食感が夏の涼を誘い、暑い夏の水分補給にオススメです。これからスイカについての基本知識を詳しく解説してまいります。
スイカの基本知識をご紹介!栄養や種類・名産地・歴史を徹底解説!
目次
1.スイカとは?について徹底解説!
2. 食材としてのスイカ
3, 日本の主な産地
⒋ スイカの種類
⒌ まとめ
1.スイカとは?について徹底解説!
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スイカの名称
スイカの分類
分類:ウリ目ウリ科スイカ属
和名:スイカ(西瓜)
スイカは、果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草。また、その果実のことをさします。
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スイカは野菜なのか果物なのか?
果実は園芸分野では果菜(野菜)とされていますが、青果市場での取り扱いや栄養学上の分野では果実的野菜に分類されます。また、農林水産省では、メロンやイチゴを果物ではなくスイカと同じく果実的野菜として分類しています。
夏に球形または楕円形の甘みを持つ果実を付け、緑に黒の縞模様のほか、縞がないものや深緑色のものなどさまざまな品種があります。
原産は、熱帯アフリカの南アフリカ中央部カラハリ砂漠と周辺のサバンナ地帯や砂漠地帯ともいわれていて、紀元前4000年代にはすでに栽培されていたとされます。
西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語:シーグァ)に由来します。
日本語のスイカは「西瓜」の唐音で、中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜とされるためこの名称がつきました。
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スイカの歴史について
原産地は熱帯アフリカで、南アフリカ中央部カラハリ砂漠と周辺サバンナ地帯や砂漠地帯ともいわれています。
現代において世界各地で主に栽培されているスイカ(ウリ科スイカ属ラナツス種ブリガリス亜種)の原種は、アフリカ北東部コルドファン地方(スーダン)産コルドファヌス亜種である可能性が高いといわれています。
リビアでは、5000年前の集落の遺跡よりスイカの種が見つかっています。
古代エジプトの4000年前の壁画にスイカが描かれていますが、当時は種子のほうを食べていたとみられています。ツタンカーメンの墳墓等、4000年以上前の遺跡から種が発見されており、各種壁画にも原種の球形ではなく栽培種特有の楕円形をしたスイカが描かれています。
紀元前500年頃には地中海を通じヨーロッパ南部へ伝来し、地中海の乾燥地帯での栽培が続けられるうちに果実を食べる植物として発達しました。
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日本への渡来について
日本のスイカの起源について正しい時代考証が難しく、古い記録では僧義堂の「空花集」の中にスイカを和する詩があり、鳥羽僧正の「鳥獣戯画」にウサギが持っている果物の中に縞皮スイカらしいものが見られます。その起源は非常に古く、中国にスイカが入ってすぐ、平安時代の日本に渡来したことになります。
江戸時代のスイカについては「農業全書」に「たねに色々あり。じゃがたらと云うあり。肉赤く味勝れたり。」とあり、すでにそのころ品種のようなものがあったことを示しています。
スイカは庶民のくだもの
スイカと夏と庶民、この三角関係は、スイカが大陸から渡来して庶民の食べ物になりました。初期のスイカは黒皮系の品種で江戸時代にはすでに販売されていました。日本全国に広まったのは江戸時代後期になります。江戸時代から切っても切れない縁だといえます。明治時代になるとアメリカから「アイスクリーム」などの品種が入り、特に奈良県などで栽培されるようになり、自然の中で緑地に黒の縞模様の「大和」(やまと)という品種が生まれました。現在はアメリカや中国から導入されたものと、日本で育成したものを合わせると150種以上の品種があります。大分すると紅肉、黄肉、白色種の3つがありますが、紅肉種が90%を占めています。
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スイカの特徴について
原産地が砂漠などの乾燥地帯であることから、高温・乾燥・強光線の環境を好む性質があり、日本の梅雨のような環境は苦手です。また、耐酸性力にも優れ、pH5.0でも生育できます。本葉には深い切れ込みがあり、もともと育った水分の少ない環境に適応するために葉から水分が逃げないように進化したものです。
果実の外観は緑色の玉に深緑色の縦縞が入ったものが一般的ですが、薄緑色のものや黒に近い深緑色のものもあります。玉形の他に楕円形の品種もあり欧米では楕円形が主に流通しています。
日本で縦縞模様の品種が登場したのは、明治時代に黒皮系とアメリカ品種との交雑などにより、縞模様の「大和」(やまと)などが登場しました。広まったのは昭和初期ごろといわれ、それまでは黒色の無地で「鉄かぶと」と呼ばれていました。果肉の色は赤もしくは黄色。大玉の品種で糖度は11~13度程度。果実の中心及び種子周辺の果肉の糖度が最も高いです。
果肉は、水分が多く90%以上で様々な品種がありますが、一般的に果肉は紅色、甘くて多汁です。果肉は赤色のほか、黄色、オレンジ色などがあり、サイズも大玉・中玉・小玉までさまざまあります。
2. 食材としてのスイカ
みずみずしい食感と甘味を持つスイカの果実は、夏の7~8月が主な旬とされます。
日本には、果肉と果汁を加熱凝縮した「西瓜糖」と呼ばれる加工食品があり、明治時代ごろから大正時代にかけては民間療法の健康食品として特によく売れたといいます。
西瓜糖はジャム状の食品で、砂糖が入っていなくてスイカ自体の糖分だけの甘みがあります。ジャムや甘味料の代わりにも用いられて、世界ではジェラート、ゼリー、缶詰などに加工されることも多いです。
赤色や黄色のスイカの果肉の瑞々しく鮮やかな色彩は、非常に見栄えがするため、料理においては色彩的演出効果が高いのです。この特徴を効果的・大々的に活用してきた例として、中国料理において縁起の良い文字や絵を刻んで装飾したものが宴度に供されています。
また、スイカジュースやスムージー、寒天、シャーベット、スイカのミルクプリンなど美味しくて簡単に作れるので是非作ってみて下さい。
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スイカの栄養と効能について
期待される効能
むくみ解消、利尿作用、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、ガン予防等さまざまあります。
スイカの甘みは果糖で、冷やしすぎると舌が甘みを感じにくくなるので、食べる2~3時間前に冷やすのが理想とされます。果肉や種子い含まれるカリウムは、むくみ解消並びに利尿作用があるため、暑さで体力を消耗し、水分を過剰摂取することで起こりがちな夏バテに効果があるとされています。
スイカに含まれるシトルリンは、カリウムやアミノ酸の一種で、むくみや利尿作用、老廃物の排出を促すため、高血圧の予防にも効果があるといわれ、特にスイカの果皮に多く含まれています。赤い果肉の色素は、抗酸化作用があるカロテノイドのβーカロテン、リコピンが豊富に含まれていて、ガン予防や老化を抑制する抗酸化作用があるとされています。
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スイカの選び方(見分け方)
果実は全体につやがあり、縞模様がくっきりとしていて、手に持つとずっしりとした重みがあり、ツルの付きはツルが緑色のものが良品といわれています。軽く叩いた時の音にハリがあり、弾むような澄んだ音がするもの。低い音が熟しているサインです。また、カットした時に種が黒く熟していて果肉の赤色と果皮の白色の境目がはっきりわかるものが良いとされています。
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スイカの保存方法
収穫後は、日ごとに風味が落ちるため早めに食べるのが良く、果実を丸ごと保存する場合は、風通しの良い日陰の涼しい所(冷暗所)におき、カットしたスイカは切り口をラップに密着させて全体を包み冷蔵保存します。一口サイズに切って冷凍保存も可能です。
3, 日本の主な産地
国内の栽培面積は2021年度で約9200ヘクタール、国内の年間出荷量は2021年度で約27万5800tです。
農林水産省が発表している作物統計をもとに主な産地を参照したものです。
熊本県:生産量全国1位・年間収穫量は2021年度で49300t
山鹿市の鹿央地区では「夢大地かもと」という名称でブランド化しています。
千葉県:生産量全国2位・年間収穫量は2021年度で37500t
富里市は富里スイカとしてブランド化して、東日本屈指の産地で皇室に献上してから有名になりました。
山形県:生産量全国3位・(夏スイカの生産量は日本一)年間収穫量は2021年度で
32200t
尾花沢市は北日本有数の産地で、寒暖差の大きい盆地の気候を利用した糖度の高いスイカができます。消費の多い8月に旬を迎え、尾花沢スイカとして主に首都圏に出荷されています。
鳥取県:北栄町は西日本を代表するスイカの産地で、主に関西に出荷されています。
春のだんらん・筑波の香・祭ばやし・がぶりこなどの品種が栽培されています。
長野県:松本盆地で栽培されるスイカブランド「松本ハイランド」が有名です。
⒋ スイカの種類
大玉スイカ
ポピュラーなスイカで、甘くてシャリシャリとした歯触りの良い食感が楽しめます。
主な種類としては、縞王や富士光、早生日章、甘泉、祭ばやしなどがあります。重さは平均3~5㎏で大きいものでは7~9㎏にもなります。
小玉スイカ
サイズが1.5~3㎏と小さく冷蔵庫に入れやすいスイカです。外見や味は大玉と変わりませんが、果皮が薄いので可食部が多く甘味もあります。主な種類に紅小玉やひとりじめ、姫甘泉などがあります。
黄色スイカ
果皮が緑で果肉部分が黄色のスイカでクリームスイカともいわれてます。かつては甘さが控えめでしたが、最近のものは糖度が高くシャリシャリとした歯触りが楽しめます。
種類は大玉で皮が黒い、おつきさまのほか小玉のおおとり、ひまわりなどがあります。
マダーボール
ラグビーボールのような楕円形のスイカで皮が薄く甘味があり、大きさは2~4㎏の小玉です。同じような形の種類に姫まくらや紅まくらなどがあり、更に皮が黒っぽい黒美人(はちきん)もあります。
でんすけすいか
深緑色の表皮を持つスイカで、みずみずしい真っ赤な果肉は、シャリシャリとした食感で美味しい。高級スイカとして贈答品にもよく利用されます。出荷時期は7月上旬~8月中旬頃です。同じような黒いスイカにダイナマイトスイカもあります。
角形スイカ
変わった形から一躍有名になった四角スイカと三角スイカ。四角スイカはたまにお店で見かけることがありますが、三角スイカはほとんど見かけません。ただし、いずれも観賞用で味は良くないとのことです。この他に人面スイカというものもあります。
太陽スイカ
果皮が黄色くて果肉が赤色という珍しいスイカです。糖度は12度位あり、シャリシャリとして甘味もたっぷりあります。大きさは7㎏程度の大玉です。ほかに果皮の黄色いスイカとして、小玉で楕円形の金のたまごや球形の愛娘ひなたというスイカもあります。
種無しスイカ
第二次大戦後の日本で開発された種の無いスイカです。食べやすいのが魅力ですが、生産に手間がかかることや、通常のスイカに比べて甘味が少ないなどの理由から普及しませんでした。しかし、最近になって糖度が高く美味しい種無しスイカが開発され流通しています。主な種類として、ひときわ、ひとつだね、ブラックジャック、ほお晴れなどがあります。
マイクロシード系品種の新しい小玉スイカ「ピノガール」は種の大きさが従来品種のおよそ4分の1ととても小さく、種を取り出すことなく食べられるマイクロシード小玉スイカと呼ばれるもので、これまでのスイカに対する概念を大きく変える品種として注目されていて、あえて種ごと食べて美味しいスイカなのです。
特徴は、果重1.5~2㎏のやや縦長の長楕円形で、果皮表面は一般的な小玉スイカと同じ緑色に黒緑色の縦縞が入っています。皮は薄く、果肉は濃桃色でシャリシャリとした食感があり、糖度が高いのが特徴です。最大の特徴が種の大きさで、一般的なスイカの種と比べて4分の1と小さく、食べた時に種の存在がほとんど気にならず、「万が一タネを噛んでも柔らかなチョコチップのような食感で嫌な苦みがありません。」と紹介されています。また、種が小さく種子周りの果肉も劣化しにくいので、普通のスイカに比べて日持ち性が優れるとのことです。
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スイカの都市伝説
「スイカの種を飲み込むと盲腸になる」と言われていますが、全くの作り話です。
盲腸は虫垂という臓器の細菌感染が原因になりますが、虫垂の入り口は1~2㎜と非常に細くスイカの種が入り込む大きさではなく、スイカの種が原因で盲腸になった例が一回も無いといいます。広まった理由は推測として、盲腸は夏の時期に多く、虫垂炎の中からスイカの種の形をした老廃物の塊のような物が出ることが、多いことから広まったとされています。
プチ情報
地域によっては、コブシ大の小さいスイカを丸ごと漬物にする食べ方もあります。果肉部分を食べた後の皮の部分を漬物にして食べてみてはいかがでしょうか。皮に含まれる栄養素も摂取できて一石二鳥です。
⒌ まとめ
夏の風物詩のスイカについて紹介してきました。一口にスイカといっても、その種類はさまざまあります。自分の好みに合ったスイカを探してみるのも楽しいと思います。また、スイカは中心部ほど甘いので、切り分ける時は全部に中心部が含まれるようにすると、みんなが美味しく食べられます。今年の夏は、いつもと違ったスイカの味わい方をしてみてはいかがでしょうか。
スイカについて関心のある方々にいくらかでも参考になれば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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